情報デザインからコミュニティーの構築を考える
情報デザイン国際会議・ビジョンプラス7
Tokyo, 1999, october 07 - 09


10 08 pm <事例: 情報とインタフェース>
モデレーター: リン・シェード、アドビ・システムズ、米国

今日、情報デザインやインターフェースデザインプロジェクトは、多種多様なメディアと複雑な条件の中で進められるようになりました。したがって、プロジェクトにはデザイナーだけではなくさまざまな能力の人たちとの共同作業が必要となり、同時にデザイン作業には曖昧ではなく論理的な裏付けをもった具現化が求められます。
このセッションでは、3名のデザイナーが、経験的な視点から実際のデザインプロセスにおける共同作業について述べます。



共同的な思考のプロセス
マリア・ジュディジ

重要なことは、チーム・プロジェクトのメンバーとなったグラフィックデザイナーと他の専門のメンバーとの関係が変化していることです。異なる役割と違った意見をもつ人々が大勢いる作業環境で、共同的な思考をもつことは容易ではありません。成功させるためには、チームのメンバーがそれぞれの役割を理解し、プロジェクトの中でメンバーがそれぞれどの部分を担当しているかを知り、また何をいつまでに仕上げるかを分かっていることがとても重要となります。おそらく一番大切なことは、プロジェクトに関わる全員がそのプロジェクトに何らかの価値を添えたのだと思えるようにすることでしょう。



ユーザー中心で異文化にまたがるインタフェースデザイン
リン・シェード

ユーザー・インタフェース・デザイナーは、海外のユーザーと一緒になって彼らの声、つまり製品に関するニーズを聴くことから、デザインプロセスを始める機会にめぐまれています。このようなデザイナーとユーザーが共同する参加型の対話は、文化的な要因が製品を利用する際の感情経験に影響を及ぼす日本では、特に重要となります。



ソフトウェア開発におけるインタフェースデザインのプロセス
田中泉

インターフェースデザインプロセスでは、デザイナーから技術開発チームへの関わり方が重要になります。 ソフトウェア開発にはたくさんの複雑な条件があります。したがって、デザイナーは、ソフトウェア開発全体を理解し、創造的な解決策、論理的な情報を提供しなければなりません。デザイナーと技術者のコラボレーションが成功することは、ユーザーとテクノロジーの間にある数多くの問題を解決し、ユーザーによりよい製品を提供することへつながっていきます。




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